お二人の最高の晴れ舞台をサポートすることの幸せ!ブライダルサロンの魅力
大好きな彼氏からロマンティックなプロポーズを受けて、いざ結婚。
そんな幸せ絶頂のカップルのみなさん!
みなさんは結婚にまつわるルールや流れってご存知ですか?
今回は、意外と知らない結婚にまつわる“しきたり”と、お客様の希望の両面を取り入れながら、さまざまな形のブライダルを提案する“結婚のプロ”にお話を伺いました。
初めまして、金城学院大学の「あみ」です。
今回ご紹介するのは、松坂屋名古屋店の本館6階にあるブライダルサロンでチーフを務める櫻井由美子さんです。ブライダルのお仕事に携わり、通算7年ほど。
そんな櫻井さんに結婚式までの流れや、引出物についてなど、百貨店のブライダルサロンならではの魅力を伺いました。
今回の取材を通じて、これまで知らなかった結婚にまつわる知識をたくさん知ることができたので、みなさんにも興味を持っていただけたら嬉しいです!
松坂屋ブライダルサロンとは
ブライダルサロンとは、結婚が決まったおふたりやその親御様へ向けた、結婚にまつわるサービスを提供する売場です。
サロンの主な内容は、ブライダルサークルのご案内、引出物のご相談、レンタル衣裳店のご紹介、ブライダルフェアの企画などです。
他にも、叙勲や成人式の衣裳室の紹介や相談対応もされています。
そんな結婚にまつわるお仕事をされている櫻井さんに、具体的な仕事内容を伺いました。
お客様に満足していただける提案を
——櫻井さんの仕事内容を教えてください。
櫻井さん:私は、ブライダルサークルのご案内、引出物のご相談、レンタル衣裳店のご紹介、ブライダルフェアの企画が主な仕事になります。リーダーとして意見をまとめたり、売上やアプリの入会率向上のために考案を重ねています。
引出物はお客様の意向を伺い、しきたりをご説明をした上でアドバイスをしています。他にもブライダルフェアでは、特典内容を他のメンバーやそれぞれの売場と相談しながら作り上げています。また、それらのイベントのチラシを作る際にも、毎回、色や構成、写真選びなどにこだわって作っています。
——櫻井さんの仕事内容を教えてください。
櫻井さん:引出物をご提案し、それをお客様に喜んでいただいたときが一番喜びにつながります。提案をすることが好きで、引出物のセットを考えてブログに書いたりもしています。繋がりのあるアイテムをご提案させていただいたり、和の雰囲気でまとめたり、色でまとめたり、素敵な引出物を考えるのが好きです。
プレゼントを考える感覚で引出物のセットを考えているという櫻井さん。
お客様1人ひとりに寄り添ってアドバイスをされていました。
ブライダルのお仕事は通算7年目ということで、これまで数々の経験と実績を持つ櫻井さんならではの提案をしていただけそうですね。
しきたりはあれど、お客様に寄り添う
——引出物の選び方を教えてください。
櫻井さん:東海地方では記念品と名披露目(なびろめ)と引菓子という3品を選ぶのが基本です。北海道ですと1品になり、挙式も会費制ということが多いそうです。富山ですと鯛の形をしたかまぼこを入れるなど、地域によっていろんな特徴があるそうです。
ただ、東海地方でも「2品ではダメですか?」という方もいらっしゃるんですね。やはりご親戚様の中には3品もらうことが当たり前だと思ってる方もいらっしゃるので、親御様とご相談のうえ、ご親戚様だけ3品にして、お友達は2品にするといった提案をしています。昔はみんな同じものを差し上げるというのが引出物だったんですけども、ここ最近は、細かく贈り分けされる方もいらっしゃいます。しきたりもだんだん変わってきているなと思います。
——記念品、名披露目、引菓子とはそれぞれどんなものですか?
櫻井さん:記念品は一番高いメインのものになります。カタログギフトや品物を選んでいただき、ご両家の名字を入れた、結び切りののしをかけてお包みするという感じになります。名披露目は、その名の通りお2ふたりの名前を披露するというものです。品物としては鰹節と昆布など、縁起物を昔は選んでいました。今も鰹節は人気ですし選ばれる方もいらっしゃいますが「そこまでこだわりなく選んでいただいても大丈夫ですよ」というご説明をしています。大体1,000円から2,000円ぐらいのもので選ばれることが多いです。
引菓子には、バウムクーヘンが縁起がいいとされています。バウムクーヘンは木の年輪のように見えることから、歳月を刻む意味合いがあります。
避けた方がいいものは、切れるとか割れるとかの言葉が連想されるようなものです。刃物や食器などが避けられていましたが最近は食器を選ぶ方も多くいらっしゃいます。他にもハンカチはお別れの意味合いがあり、櫛は苦しむが連想されるので避けていただくようにご説明させていただいています。
お客様の理想の結婚式を提案するだけでなく、ご親戚や参列者の方々のことも考えて寄り添う姿勢がとても素敵ですね。過去には参列者それぞれに合わせて違うものを用意された方もいたそうで、とても驚きました。
結婚後の人生にも寄り添う
——百貨店のブライダルサロンならではの魅力はなんですか
櫻井さん:引出物を各売場の幅広い品物から実際に手に取って見ていただけること、インターネットで情報がすぐに得られる時代に生の声でお伝えできることの安心感が魅力です。長期的に見ても指輪や結納などの結婚の始まりから、引出物など結婚式終了までお付き合いいただいた後は、出産の内祝、初節句やご両親のお誕生日といったお祝いごとがつきものになってきますので、人生の節目節目で百貨店をご利用いただきやすくなるかと思います。百貨店は敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、気軽に利用する入り口になれればいいなと思います。
人生の中で人に贈り物をする機会はとても多いはず。そんなとき、気軽にプロの方に相談できたらとても心強いですよね。
人との繋がりを考える
——働く上で意識されていることはなんですか?
櫻井さん:信頼されるということが一番かなと思います。どんなことでも信頼されていないと一緒にお仕事をしてもらえないのかなと思っています。
そのために挨拶、笑顔、約束を必ず守る、この3点。本当に簡単なことですけど、日々働いていると当たり前すぎて忘れてしまうことがあります。そういったことを念頭に置きながらやっています。あみさんも、将来働かれることになると思いますが、社会人になられた際にこのことを少し思い出していただけると嬉しいです。
ブライダルという、人と人との繋がりに日々関わっている櫻井さんから、人との繋がりの大切さについて教えていただいたことで、その大切さを身に染みて感じました。私も、相手を大切にして信頼できる人になれるよう努めていきたいです。
取材を終えて
私自身、いつか経験するかもしれない結婚にまつわることをお伺いできて、とても興味深かったです。櫻井さんの丁寧なご説明や、実際に商品を見ることができるというブライダルサロンならではの魅力も感じられ、私も百貨店を利用したいと思いました!
働く上での“繋がりの大切さ”も、忘れないようにしたいと思います。
櫻井さん、素敵なお話をありがとうございました!
《今回のゲスト》
松坂屋名古屋店 本館6階
ブライダルサロンチーフ
櫻井由美子さん(右)
趣味は家の部屋の模様替え。
必要なものがすぐ取れる場所に来るように導線を考えることが好き。
ライター:金城学院大学 あみ
※2025年5月1日より南館6階へ移設いたします。
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愛知の学生が広報(アンバサダー)となり
松坂屋名古屋店で働く人やコトをご紹介いたします。